今週の「ヨーガ・スートラ」


第1章 三昧章

1・3
(心素の働きが止滅すれば)観る者(たる真我)は
その本性(スヴァルーパ)にとどまる。


(心が静まる時)人は変化を観る存在である自分の真実に至ります。


1・4
その他の境地にあっては
観る者は心素の種々なる働きと同化している。



心が静まっていないと、考えを観る存在である本来の自分自身と、
変化し動き回る考えとの違いを見極めることができずに、
観る者(本来の自分自身)と観られる者(変化する考え)を混同してしまう。
喜びの考えがあれば、自分が喜びとなり、
悲しみが考えにあれば、自分も悲しみに染まります。
苦悩する考えを、本当の自分だと思い込むと、苦悩に縛られます。
これが同化している状態で苦悩の原因となります。





【参考図書】
やさしく学ぶYOGA哲学「ヨーガ・スートラ」/向井田みお:著

「思考」はいつか「運命」になる



思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから

言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから

行動に気をつけない、それはいつか習慣になるから

習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから

性格に気をつけない、それはいつか運命になるから


Be careful of your thoughts, for your thoughts become your words.
Be careful of your words, for your words become your deeds.
Be careful of your deeds, for your deeds become your habits.
Be careful of your habits, for your habits become your character.
Be careful of your character, for your character becomes your destiny.

—作者不明—
マザー・テレサの言葉としてよく紹介されていますが
実際のところ、はっきりとわかっていないようです。




「思考」はいつか「運命」になる。
正に「思考は現実化する」ですね。


もし、思考がどうしてもポジティブにならない!
と言うならば、
「言葉(口癖)」から変えていくというのも一つの手です。



心とは何か


「心」は何で 出来ているのでしょうか?

様々な考え、定義があると思いますが
その1つとして

心は、「言葉」で出来ている。
という事がいえるのではないかと思います。

心に意識を当ててみると
つねに言葉を使っておしゃべりをしていますよね。

ヨーガの目的は
「心の働きを止滅させることである。」
と言いますから

「心の余計なおしゃべりを止めていく。」
という事が、ヨーガの目的に近づいていく。
という事になるのかもしれません。


不思議と、満たされていない時ほど
心のおしゃべりは多く、スピードも早く
そして声も大きいものです。

もし、心がネガティブな言葉で一杯ならば
それに気づいて、心に出てくる言葉のスピードをゆっくりに
そして小さくしていきましょう。
わざと、ささやくように言ってみるのも1つの手です。

心が少し楽になります。


「心の働きを止滅させる。」
山奥にこもって修行をする
ヨーガ行者が目的とするほどの難題。

俗世間に暮らす私たちに出来なくても
それは仕方のないことかもしれません。

滅する事が出来ないならば
せめて、心の言葉を感謝や祝福…
ポジティブなものに変えていきたいものです。

心は見えなくても、波動を持っているので
心の言葉は宇宙に届きます。

宇宙に届けたい言葉を使う。

言葉(心)を変えていくのは
自分の意思の力です。

心は常に移り変わり
とどまりのないもの。
つまり、自分の本質ではありません。

本質ではないものを自分自身と思う事が
大きな間違い
とヨーガは言います。


なぜ心を静めていくか。

それは、本当の自分に出会うためです。


ゆっくりと息を吐き、
心に落ち着きを取り戻したならば

さらに奥にある自分の本質
スピリチュアルな部分の静けさを感じましょう。

とても大きな癒しとなります。



山からの空


⬇︎よかったら、こちらもお読み下さい
「本当の自分とは何か」
「心の中の文章表記」


今週の「ヨーガ・スートラ」


第1章 三昧章

〔ヨーガ・スートラの大序〕

1・1 さあ、これよりヨーガの解説をしよう
    
      アタ ヨーガ アヌシャーサナン



〔ヨーガの定義・ヨーガって何?〕

1・2 ヨーガとは心素(チッタ)の働きを
    止滅することである




*「心」とは何か?について考えてみましょう。



【参考図書】
・ 解説ヨーガ・スートラ / 佐保田鶴治:著
・ やさしく学ぶYOGA哲学「ヨーガ・スートラ」/ 向井田みお:著

「ヨーガ・スートラ」とは?


「ヨーガ・スートラ」とは
多くのヨーガの聖典の中でも「基本」といわれている聖典で
紀元前5〜3世紀に聖師パタンジャリによって記されました。

「ヨーガ・スートラ」には
ヨーガの目的、ゴール、定義、効率的な練習方法、注意事項など
ヨーガを極めたいと願う人々が
迷いなく道を進むための具体的な方法がまとめられています。


全4章、195節からなり
第1章(51節)ヨーガの目的の章
ヨーガの定義、ゴール、目的について教えるサマーディ(深い瞑想と悟り)について説明されています。

第2章(55節)ヨーガ実践の章
ヨーガを極めるための具体的な練習方法が書かれています。
有名なアシュタンガヨーガ(八支則)はこの章に記されています。
八支則は、日常生活、毎日をヨーガに生き、自分を磨き、人格を総合的に高める方法や指針を示し、繰り返し練習することの大切さを詳しく教えてくれます。

第3章(55節)瞑想の章
ヨーガの瞑想について具体的に説明されている章。
2章で記されていたヨーガのサーダナ(練習法)の8つの内、最後の3つの瞑想の方法がこの章で具体的に書かれています。
瞑想やヨーガの修行で得るといわれる特別な力(ヴィブーティ)についてもこの章で記されます。

第4章(34節)補足の章
ヨーガのゴールを達成した境地カイヴァイルヤ(究極の自由と解放)について書かれています。
ヨーガによって、自分自身を知り、完全な自由を知る賢者や達人たちは自分をどう理解しているのか?自由を知る人は、自分自身でありながら世界でどう生きていくのか?
苦悩を越え、潜在意識の影響も受けず、カルマや輪廻からさえ自由になるというヨーガを達成した人が理解している知恵を、明らかにしてくれている章です。



ヨーガ・スートラは、サンスクリット語の短い詩(スートラ)が
195集まって構成されていますが
本来は、意味を理解し、お経のように唱えていくことで
自分自身に深く刻みこんでいくものです。

インドにある聖典や経典は、今でこそ文章に現されていますが
昔は、先生から生徒へ、親から子供達へ、耳で聞いて口で唱え
音だけで(口伝)で伝えられていたと言われています。

おそらくヨーガ・スートラも初期の頃は
口伝で伝えられていたのでしょう。
伝えやすいように、また人の記憶に残りやすいように
滑らかな音の流れで綴られています。


そして、スートラには
「糸」「経」という意味があるそうです。

「ヨーガ・スートラ」を学び
磨かれた宝石のような
1つ1つの尊いスートラ(経)を「糸」でつないで
自分のための輝くネックレスを作っていきましょう




【参考図書】
やさしく学ぶYOGA哲学「ヨーガ・スートラ」
向井田みお:著


プロフィール

小荒井伸子

Author:小荒井伸子

日本ヨーガ療法学会認定ヨーガ療法士
日本ヨーガ療法学会会員

インド中央政府公認ヨーガインストラクター
インド中央政府公認ヨーガセラピスト

日本森林ヨーガセラピー普及協会認定ヨーガインストラクター

アロマテラピー検定1級


青梅市を中心に、ヨーガサークル・
コナミスポーツ・自立支援センター等にて
「こころ」と「からだ」を健康にするヨーガ教室を開催しています。
    
東京都青梅市在住

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