バクティ・ヨーガ 〜愛と献身のヨーガ


今、クラスでも愛のエネルギーが宿る
第4チャクラ(アナーハタ・チャクラ、ハートチャクラ)
を取り上げていますが、


今回は『愛』つながりで、「伝統的ヨーガ」の中から、

愛と信仰のヨーガである「バクティ・ヨーガ」
の解説をさせていただきます。



バクティの意味は「信仰、帰依」

「バクティ・ヨーガ」とは、愛・信仰・献身のヨーガ。


すべてのものを神の愛の現れとみて、
神への強烈な愛・信仰によって
魂の浄化を目指すヨーガです。

(ポーズをとるヨーガではありません。)


※ここでいう「神」は、宇宙の絶対神(ブラフマン)のことです。



ヨーガの聖者スワミ・ヴィヴェーカーナンダ大師は、
愛は三角形であらわすことができる。
とおっしゃっています。

愛の三角形
1) 愛は取引きを知らない
2) 愛は恐れを知らない。
3) 愛は競争を知らない。


三角形の一辺がひとつでも無くなると
三角形では無くなってしまうように、

「愛」もこの3つが揃わないと、
本当の愛ではなくなってしまうそうです。



ノーベル平和賞を受賞した、
インドのコルカタで始まったマザー・テレサの活動は、

貧しい人々、病んだ人々のために、見返りを求めず、
病気の感染や世間からの非難をも恐れず、
争いがちな宗教の壁を越え、

愛の三角形の実現。まさにバクティそのものです。


愛と祈りの生涯を過ごしたマザーは、
バクティ・ヨーガの中でも、至高の帰依、
パラー・バクティの境地です。



あなたに出会った人がみな
最高の気分になれるように
親切と慈しみをこめて
人に接しなさい。
あなたの愛が
表情やまなざし、微笑み、言葉に
あらわれるようにするのです。


愛とは
大きな愛情をもって
小さなことをすることです。

〜マザー・テレサ〜




「愛」のエネルギーは、
優しい言葉をかけてもらったり、
贈り物をしてもらったりと、
誰かに(外から)与えてもらうものと考えられがちですが、


自分から行う「愛」ある行動によって、相手にだけでなく、
自分自身の「愛」のエネルギーも高まると
ヨーガは教えてくれています。



マザー・テレサの境地に達することはできないにしても、
1日ひとつでも、ぷちバクティ行をして
ハートをあたためましょう


できない日があっても、
これもまたバクティな心で、
できなかった自分を許したいものです。



バクティ・ヨーガ



カルマ・ヨーガ 〜行為のヨーガ


今日は、「伝統的ヨーガ」の中から、
「カルマ・ヨーガ」のお話を。

このカルマ・ヨーガは、アーサナ(体操)や呼吸法、瞑想などをするヨーガではなく、

日々の生活を修行の場ととらえ、
見返りを求めず善行を行う事で、魂の浄化を図っていく、
という「行為(働き)のヨーガ」です。


「カルマ」という言葉は、形而上学の分野で使われる場合には、
「過去の行為が原因となって生じた結果」を意味しますが、

カルマ・ヨーガでは、カルマという言葉は単に
「行為(働き)」を意味するものとしています。



カルマ・ヨーガの教えは、「結果の放棄」「集中力と無執着」

目の前にある物事すべてに、無私の心を持って全力で行為をし、
その結果に対する見返りは放棄しなさい。
行為の結果に執着してはいけません。
というものです。


私達はついつい、「こうなったらいいな。」「こう思ってもらえたらいいな。」と、
見返りや報酬を期待して、行為をしてしまいますが、

この期待が裏切られた時に、大きく失望してしまい、
自信を失ってしまったり、人を恨んでしまったり、
自分自身で、自分の心に不幸な状況をつくってしまいます。

ですから、行為の結果を手放す。

「目標を掲げるな」ということではなく、
非利己的な思いで全力を尽くしたのなら、
どのような結果になったとしても、気にしない。

結果よりも、その行為自体を楽しみ、その行為そのものに幸せを見出しなさい。
その行為ができることに感謝し、行為をすることで自分を成長させなさい。
という事です。


カルマ・ヨーギー(カルマ・ヨーガを行う人)の代表が、
ブッダやマザー・テレサですが、
私達も日々の生活の中での修行で、
このような聖者に少しでも近づきたいものですね


カルマ・ヨーガ



ハタ・ヨーガ


伝統的ヨーガの中から、
まずは「ハタ・ヨーガ」の解説を。


「ハタ」という言葉は「力」という意味で、
ハタ・ヨーガとは「力を込めてなすヨーガ」、
または、「力ずくの激しいヨーガ」という意味があるそうです。


インドの伝統的な解釈では、
「Ha/ハ」は太陽、陽、吸う息。
「Tha/タ」は月、陰、吐く息。

を意味しているとされています。


ハタ・ヨーガは肉体的な修練を軸としていて、
現代的なポーズをとるヨーガやストレッチもこのハタ・ヨーガがもとになっています。

また、ラージャ・ヨーガという頂点に達するための
一つの段階でもあります。



ハタ・ヨーガの代表的な教典は、
「ハタ・ヨーガ・プラディーピカー(スヴァートマーラーマ著)」

内容は、アーサナ(坐法、ポーズ)、プラーナーヤーマ(調気法)が大きな柱となっています。


まずアーサナは、
「心身の強健と無病、手足の軽快等を得るためには、アーサナをおこなうがいい。」
と、1章17に記述されています。


プラーナーヤーマ(調気法)というのは気(プラーナ)をコントロールするという意味。


気(プラーナ)というのは、人間の身体のうちにあって生命活動を司るエネルギーのこと。

この気(プラーナ)はもともと宇宙にいき渡っているものであって、
私達は、呼吸によって空気とともに体内に取り入れています。


そして、調気法と密接な関係にあるのが、
「至高なる女神」と言われる「クンダリニー」。

「クンダリニー」は、通常は背骨の最下端に潜在しているエネルギーですが、


これを覚醒、活性化して背骨の真中を通るスシュムナー管の中を、
頭の頂上まで貫き上がらせることが、ハタ・ヨーガの修行の最大の狙いです。


(もちろん、クンダリニーもスシュムナー管も肉眼では見えません


クンダリニーがスシュムナーを貫くと、どうなるかというと・・・


プラーナがこのスシュムナー管の中を自由に流れるようになり、
このスシュムナー管の6カ所にある「チャクラ」が活性化され、
そして、それぞれのチャクラに眠っていた才能が発現すると言われています。


そして遂には、プラーナが頭上近くにある「ブラハマ・ランドラ」という神聖な室の中へ流れ込んだ時に、
「三昧」の状態が現れて、ハタ・ヨーガの目的が達せられるということです。


「クンダリニーはとぐろを巻いていて、蛇のようだといいはやされている。
このシャクティ(力)を動き出させたものは解脱者となること疑いなし。」
(ハタ・ヨーガ・プラディーピカー 3章107)



現在は、呼吸で陰と陽のバランスを取りながら、美と健康のためにポーズをとる。というイメージのあるハタ・ヨーガですが、

本来は、尾てい骨で眠っているクンダリニーを覚醒し、チャクラを開花させ、霊性を高めていくための修行法なのです。




参考図書:ヨーガ根本教典(佐保田鶴治/著)




ヨーガの種類



パワー・ヨーガ、セラピー・ヨーガ、マタニティ・ヨーガ・・・
今、世の中には様々な種類のヨーガがありますが、
今回は、その中でも古くから伝わっている「伝統的ヨーガ」の話です。


ヨーガの起源は、紀元前3000年から1500年位の間に栄えたとみられるインダス文明時代にまで溯ります。

インダス文明は、20世紀にインダス河流域のモヘンジョダーロ、ハラッパーその他の場所から遺跡が発掘され、その存在が知られた古代文明ですが、
その発掘品の中の印章や護符に、ヨーガ行者が瞑想しているかのような坐像が印刻されていたそうです。


「ヨーガ」という名で、一つの行法のシステムが成立したのは、ブッダによって仏教が開かれるよりも1〜2世紀以前のこと。
その後、古典ヨーガである「サーンキャ・ヨーガ」という流派が生まれ、思想的にも発展しました。
(サーンキャ・ヨーガの経典が、かの有名な「ヨーガ・スートラ」です。)


そして、古典ヨーガをもとに色々な流派が派生し、
それが、現在「伝統的ヨーガ」と言われているヨーガで、主なものは、以下の6つです。


*ラージャ・ヨーガ(心理的なヨーガ)

古典ヨーガ(サーンキャ・ヨーガ)の系統を引くもので、瞑想、心理的作業(心のコントロール)を中心とするヨーガの流派。
ラージャの意味は「王」
ヨーガの中の王と言われているヨーガ。

*バクティ・ヨーガ(宗教的)

バクティの意味は「信仰、帰依」
神への献身的信仰を中心にした流派。
全てのものを神の愛の現れとみて、信仰生活に生きるヨーガ。

*カルマ・ヨーガ(倫理的)

カルマは「行為」という意味。
社会の中で結果を求めず善行に励み、活動を通じて神聖なものへと至る行動的、意志的なヨーガ。
「バガヴァッド・ギーター」がカルマ・ヨーガの経典。

*ギャーナ・ヨーガ(ジナーナ・ヨーガ)(哲学的)

ギャーナは「智慧」という意味 
哲学的思索により感覚を制御して自我を克服し、真理に到達するヨーガ。
ヴェーダーンタ哲学をその理論背景とする流派。

*マントラ・ヨーガ(呪法的)

マントラすなわち呪文、御真言の誦唱を枢軸とする流派であり、
仏教の真言宗と関係がある。

*ハタ・ヨーガ(生理的)

肉体的、生理的な操作を主としている。
現代、ヨーガとして世界にひろがっているものの大部分は、このハタ・ヨーガである。


以上6つのヨーガは、方法は違っても、到達地点は皆同じ。
ヨーガを行じることで人格のあり方を高め、完全なる自由の境地(解脱)へ到達することを目標としています。


「ヨーガ=ポーズをとる」というイメージがありますが、
上記6つのヨーガの中で、アーサナ(ヨーガの体操)があるものは、なんとハタ・ヨーガのみ。
その他は、思想、哲学のヨーガです。
このことからも、ヨーガはポーズ(体操)ではなく、思想、哲学の要素が大きいことが分かりますね。


今後は、この伝統的ヨーガの中から、一つずつ解説したものを載せていきたいと思います



参考図書:ヨーガ根本教典(佐保田鶴治/著)
プロフィール

小荒井伸子

Author:小荒井伸子

日本ヨーガ療法学会認定ヨーガ療法士
日本ヨーガ療法学会会員

インド中央政府公認ヨーガインストラクター
インド中央政府公認ヨーガセラピスト

日本森林ヨーガセラピー普及協会認定ヨーガインストラクター

アロマテラピー検定1級


青梅市を中心に、ヨーガサークル・
コナミスポーツ・自立支援センター等にて
「こころ」と「からだ」を健康にするヨーガ教室を開催しています。
    
東京都青梅市在住

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