人間馬車説


昨年12月のブログで、
“ラージャ・ヨーガその5感覚器官を制御する
「制感(プラティヤーハーラ)」を載せましたが、

「感覚」や「感情」に振り回されない
意志の強さを持つというのは、
とっても難しい事ですよね。


ヨーガには、
人間の仕組みを例えた
「人間馬車説」という考えがあります。

「人間馬車説」では、
人を「馬車」に例えていて、

「生きていく」とは、馬車で走っていくこと。
と、考えます。


ヨーガ馬車の絵
↑「人間馬車説」を現した絵



車体は、肉体

御者(手綱を持っている人)は、理智(知性)

手綱は、意思(思考器官)

馬たちは、感覚器官(視覚、聴覚、味覚など)

後ろの座席に乗っている人は、真我(アートマン、魂)

そして、馬車が進む道の上の花や木などは
感覚(馬)が惹きつけられる対象物と例えます。



進んでいく道の上(人生)には、
魅力的なものがたくさんあるのが世の常です。

毒のあるもの、害のあるものほど
魅力的だったりします。


五感(馬たち)が魅力的なものに
“心奪われる”たびに肉体という馬車はそちらに向かいます。

手綱(心)を自分の道具として扱うことができなければ、
5つの感覚器官は“暴れ馬”となり、
車体である自分を引きずり回します。

馬をコントロールできず、引きずり回されてしまったら、
大きく道を外れ、目的地を見失ってしまうかもしれません。



そうならないためにする事が「制感」。

自分の馬が暴れだしていないか、
まずは「気づく」事が大切です。

「あっ!」と気づけると、
理智(知性)である御者が
手綱をグイッと引いてくれます。


「◯◯依存症」というのは、
手綱のコントロールが効かず
まさに馬が暴れまわっている状態です。


そして、
馬が心奪われる対象物は、
「好き!」「欲しい!」というものだけでなく、
「嫌い!」「要らない!」
というものにも当てはまります。

そこに馬が惹きつけられてしまうと、
怒り、妬み、不安、悲しみ、、、 
などのマイナス感情からの行動を起こしてしまいます。


今度、もし自分の馬が暴れ始めた事に気づいたら、
何に惹きつけられたか、よーく見ておいて下さい。

意外と、いつも同じようなもの、
似たようなものだったりします。




馬(五感)が感じる「感覚」や「感情」は、
一時的なものであり、
本当の自分ではありません。

本当の自分とは、
車体(肉体)に鎮座している「アートマン(魂)」。

馬たちに振り回されず、
アートマン、自分の本質に従って、
馬車を走り進めていくのがヨーガです。



私なんかは、馬がすぐに寄り道ばかりですが、
でも寄り道のない人生なんて、なかなか出来ないですよね

あっちをウロウロ、こっちをウロウロと寄り道はしても、
人生の本来の目的、本質を見失わずにいたいですね




よかったら、以前に書いた「ヨガの語源」
の人間馬車説もお読み下さい。
↓↓↓
ヨガの語源



プロフィール

小荒井伸子

Author:小荒井伸子

日本ヨーガ療法学会認定ヨーガ療法士
日本ヨーガ療法学会会員

インド中央政府公認ヨーガインストラクター
インド中央政府公認ヨーガセラピスト

日本森林ヨーガセラピー普及協会認定ヨーガインストラクター

アロマテラピー検定1級


青梅市を中心に、ヨーガサークル・
コナミスポーツ・自立支援センター等にて
「こころ」と「からだ」を健康にするヨーガ教室を開催しています。
    
東京都青梅市在住

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
カウンター
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR