日本ヨーガ療法学会研究総会 その1


先週、「日本ヨーガ療法学会研究総会」へ行ってまいりました。

神戸大会


数多くの講演がありましたが、
その中の一部を、幾つかブログで紹介したいと思います。

今回は、神戸大会のメインの講演者の一人である、
インドから来日された「ラグラム・ナガラートナ博士」の講演を。


ナガラートナ博士は、
ヨーガやナチュロパシーに精通されている医学博士で、
がん治療に対するヨーガの研究も行っています。


講演のタイトルは、
「全人的健康への統合医療 ー研究による根拠ー」


現代医学は、地球規模でほぼ全ての伝統的医学にとって替わりましたが、
生活習慣に関わる疾患の急速な増加は克服すべき大きな課題です。

健康や疾患に関して、ヨーガやその他東洋医学は、
重要な貢献ができるように思われます。


19世紀頃は感染症が大きな課題でしが、
ストレスの多い現代は、心身症が大きな課題となっています。


心身症・・・
その発症や経過に「心理・社会的因子」が大きく影響して起きた身体疾患。

癌、高血圧、糖尿病、喘息、偏頭痛、リウマチ、メニエール病、腰痛・・・
等、他にも数多くの心身症が挙げられます。


ストレスと上手に付き合えるかどうかが、
健康維持の大きなカギとなるわけですが、

ナガラートナ博士は、
「ストレス反応は生存の為の必須の反応ではあるが、その反応の仕方が問題である。」
とおっしゃっています。

ストレスに対しての感情(エモーションズ)が、肯定的か否定的か、
も大きく影響します。


ストレスを受けると、自律神経も交感神経に傾きますが、
忙しいと副交感神経(リラックスの神経)に戻る時間がなく、
バランスが傾きっぱなしであることが大きな問題となります。


ヨーガ的に「ストレスがたまっている状態」か、どうかの判断基準は、
「心のスピード」です。


ストレスを受けると、「心のスピード」がどんどん早まり、
その結果、心身のバランスが崩れ、自律神経の働きも悪くなり、
病気を生んでしまうとヨーガでは考えています。

ですので、その解決方法は、
「心のスピード」を遅くさせること。


ナガラートナ博士の所属するがんセンターの治療でも、
心のスピードを「ゆっくり」させる事からスタートするそうです。


「呼吸の速さ=心のスピード」ですから、

ヨーガで呼吸をゆっくりさせることで、心のスピードを落としていきます。


そして、内側に意識をあて、
体を動かしながら、一点に集中(ディヤーナ)し、
心身の状態を意識化、客観視していくことで、
心に「静けさ」がうまれます。


・・・いつも教室でしていることですね。
これが、ストレスに強い心身を作り、
心身症から遠ざかり、
そして、スピリチュアルな健康にまで繋がっていく方法です。


博士の次なる課題は、様々な東洋医学と現代医学の有益性や制限、影響を理解しながら研究記録を統合することだそうです。

国際連合機関は、6月21日を国際ヨーガの日とし、
国際連合の目標である疾病予防や調和のとれた健康を促進するために
日常生活にヨーガを取り入れる意識が大きくなってきています。

「ヨーガや統合医療の仲間との融和が促されることを心より祈る。」と、締めくくっていらっしゃいました。



健康を維持する為には、
心の問題(心の反応)を変えることが大切。

「心のスピード」を落とし、
ストレスを「静かに観つめる」

これがポイントです。




プロフィール

小荒井伸子

Author:小荒井伸子

日本ヨーガ療法学会認定ヨーガ療法士
日本ヨーガ療法学会会員

インド中央政府公認ヨーガインストラクター
インド中央政府公認ヨーガセラピスト

日本森林ヨーガセラピー普及協会認定ヨーガインストラクター

アロマテラピー検定1級


青梅市を中心に、ヨーガサークル・
コナミスポーツ・自立支援センター等にて
「こころ」と「からだ」を健康にするヨーガ教室を開催しています。
    
東京都青梅市在住

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