「身体の声」を聴く


ヨーガ療法は、目を閉じ、
身体の声を聴きながら、
アーサナ(ポーズ)をとります。


以前、生徒さんから、
「いつか私にも身体の声が聴こえるようになりますか?」
という質問を頂きました。


答えはもちろん“Yes”です。
身体の声を聴くために、特別な能力など必要ありません。


やり方は簡単です。
身体の外側でなく、身体の内側に意識を当てていくと
その声は聴こえてきます。



「身体の声」とは一体何でしょうか??
「身体の声」とは「身体の反応」です。


身体は、痛い、気持ちいい、かゆい、温かい、など、
様々な反応を通して、私達に今の状態を知らせてくれます。

それが「身体の声」です。


そして、「身体の声」には、
「大きい声」と「小さい声」があります。


「大きい声」というのは、
主に「痛み」です。

この声がした時には、すぐに気付くでしょうし、
また、それなりの処置や治療の必要性を感じるかもしれません。


一方、「小さい声」というのは、
「違和感」や「動きづらさ」の事です。

「小さい声」は、日常生活では無視してしまいがちですが、
しかしこの声は、身体の様々な不調を知らせてくれる
大切な「サイン」です。

この「小さな声」に気付かないでいると、
それはやがて「大きな声」に変わっていってしまいます。


ヨーガをしながら聴いていくのはこの「小さな声」です。

目を閉じ、耳を澄まし、呼吸にあわせて
ゆっくりと身体を動かしながら、
身体の内側に意識をあて「身体の反応」(=身体の声)
をじっくりと聴いていきます。


そして、「小さな声」のうちに聴きとって、
「大きな声」にならないように改善していくのがヨーガです。

(しかし同時に、自分で治そう!治すんだ! 
というエゴを出さないのもヨーガです。)


身体を動かしながら、
ゴリゴリしているなー 硬くなっているなー
という、ちょっとした違和感や
動かしづらさを感じ取って、

そして、ヨーガをして身体の状態が変わると、
身体からのメッセージも変わってきます。

そうしたら、今度は、
温かくなってきたよー 楽になってきたよー
という身体からの「喜びの声」を聞いてみて下さいね。



ヨーガのアーサナを通じて、
繰り返し「身体の声」に耳を傾けるようにすると、
感度が高まっていくので、
さらに色々な発見があると思います。



また、身体を通して、
「心」も安定する心地よいところを探してみて下さい。

身体と心が一体となり、感覚が研ぎすまされていくと、
自分は身体だけの存在ではないことに気づき、

また同時に、ここに身体があることの有り難さ、
身体への感謝の気持ちが湧き上がってきたりもします。



身体は私たちを思い、いつも声をかけてくれています。
今日はどんな声が聴こえるかな?
その声を客観的に眺め、
今年も楽しみながら身体と対話をしていきましょう




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参考までに…
「身体の声」の具体例として、主に次のようなものがあります。


・呼吸のしづらさ
深い呼吸が出来ない。
または、息が止まってしまう。

・皮膚などの伸張感
皮膚などの表面や、筋肉などの
比較的内部の伸ばされる感覚。

・関節の圧迫感
関節の詰まったような感覚。
または、関節内部が押される感覚。

・筋肉の緊張感
使っている筋肉の自覚的な張り。
過剰な硬直した感覚。

・筋肉の弱さ
力が入りづらい感覚や、
勝手に震えてしまう。

・筋肉の疲労感
使っている筋肉の疲れやだるさ。

・軽微な痛み
動かした時に感じる再現性のある軽い痛み。



大切なのは、自分の身体の個性を自覚し、
それを改善する意識を持つことです。

あまり神経質になり過ぎず、
新しい発見を楽しむつもりで身体の声を聴いていきましょう!




参考図書:「ヨーガでゆがみを探して、調整する」中村尚人/著





プロフィール

小荒井伸子

Author:小荒井伸子

日本ヨーガ療法学会認定ヨーガ療法士
日本ヨーガ療法学会会員

インド中央政府公認ヨーガインストラクター
インド中央政府公認ヨーガセラピスト

日本森林ヨーガセラピー普及協会認定ヨーガインストラクター

アロマテラピー検定1級


青梅市を中心に、ヨーガサークル・
コナミスポーツ・自立支援センター等にて
「こころ」と「からだ」を健康にするヨーガ教室を開催しています。
    
東京都青梅市在住

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