ラージャ・ヨーガ その3


今回は、ラージャ・ヨーガ修行の第三段階
「坐法(アーサナ)」です。

ヨーガのポーズの部分で、
世間一般的に「ヨガ」と言われている部分です。


ラージャ・ヨーガは、深い瞑想から
悟りの境地に達していく修行法なので、
深い瞑想をするために、疲れることなく
長い時間座っていなくてはいけません。

本にも、「ヨーガを修行する者ならば、
少なくとも3時間は、一つの坐法で
無理なく座り続けられなければならない。」とあります。

3時間でも長いと思ってしまいますが、
本場の行者さんは、3日以上も、飲まず食わずで、
瞑想をすることもあるそうです。

すごい精神力ですよね!


長い時間座り続けるには、強靭な体力が必要で、
そのためのアーサナなのです。



ヒマラヤで修行をされた木村先生がおっしゃるには、
過酷な環境のストレス下での修行を行うために
ヒマラヤではアイソトニックやアイソメトリックなどの、
筋肉を強化させるアーサナを主に行うそうです。

「今、下界でしているようなストレッチのヨーガじゃ
ヒマラヤでは生き残れないから!」
と、よくおっしゃっています。


私達は、ヒマラヤでの修行はしないかもしれませんが、
下界で暮らすにあたっても、筋肉があった方が
疲れにくくストレスに強い身体になっていくので、
筋肉を強化するアーサナもドンドン取り入れていきましょうね!



と、本題からちょっとズレてしまいましたが、

つまり、ラージャ・ヨーガにおけるアーサナは、
長く深い瞑想を行うための「からだ作り」ということであり、

「ヨーガ・スートラ」で記されているアーサナは、
瞑想での「座りかた」のことにあたります。



「ヨーガ・スートラ」におけるアーサナの記述は、

スートラ2-46 
「坐法(アーサナ)は安定して、快適なものでなくてはならない」

スートラ2-47 
「弛緩(シャイティリヤ)に努め、無辺なるもの(アナンタ)に入定(サマーパティ)することで、坐法に熟達する。」

スートラ2-48 
「その時、二極の対立物(ドゥヴァンドゥヴァ)によって害されない。」



ちょっと難しい表現ですが、わかりやすく言うと、

瞑想の時の座り方は、
安定して快適なものでなくてはいけません。

リラックスしながら、小さな自分だけの世界観から離れ、
無限に広がる、大いなる存在に心をつなぐことで、
体は落ち着き、心も安定してきます。

その様な、安定して快適な状態で瞑想をしていると、
「暑さ・寒さ」「快・不快」「喜び・悲しみ」という
両極端の現象や感情に、苦しみ悩むことがなくなります。

という意味です。



体と心は繋がっていますから、
体を整えることで、心も安定し、
より深い瞑想に入ることができ、

深い瞑想に入れることで、
またさらに心の悩みから解放され、
小さな考えに囚われない、
自由で大きな意識の中にいけるということですね。


現代、アーサナは、健康・美容の観点で
大きく注目されていますが、
それだけではない、もっと奥に
深く壮大なものが控えているヨーガの入り口です。


ヤーマ・二ヤーマで心身を清め、
アーサナで体を整え、
次回は、第4段階の「プラーナーヤーマ(調気法)」
呼吸・気の整え方に続きます。


つづく




プロフィール

小荒井伸子

Author:小荒井伸子

日本ヨーガ療法学会認定ヨーガ療法士
日本ヨーガ療法学会会員

インド中央政府公認ヨーガインストラクター
インド中央政府公認ヨーガセラピスト

日本森林ヨーガセラピー普及協会認定ヨーガインストラクター

アロマテラピー検定1級


青梅市を中心に、ヨーガサークル・
コナミスポーツ・自立支援センター等にて
「こころ」と「からだ」を健康にするヨーガ教室を開催しています。
    
東京都青梅市在住

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