ラージャ・ヨーガ その4


「ラージャ・ヨーガ」は、三昧の境地へ辿り着くため、
8段階ある修行を積んでいきますが、

今回は、ヤーマ・二ヤーマ、アーサナに続き、
第4段階の「プラーナーヤーマ(調気法)」です。


プラーナーヤーマ(調気法)とは、
「プラーナ(氣)をコントロール(制御)していく」
という意味です。


プラーナ(氣)をコントロールするための方法として、
「呼吸」を使います。


「呼吸」によりプラーナをコントロールすることで、
自然治癒力を高め、肉体を健康にし、
そして精神性を高めていきます。


そして、最終的には、宇宙にあまねくプラーナをも
コントロールしていくというのが狙いです。


(プラーナとは、全てのものに存在する生命エネルギー(氣)のことです)



ヨーガ大全には、60種類もの調気法が載っていますが、

中には、やり方を間違えると死に至るような
とても危険なものもあるそうです。

それだけ、心身に作用するということですね。



ヨーガ・スートラ(聖典)には、

「さて、座り方が整ったところで調気を行ずる。
 調気とは、荒い呼吸の流れを断ち切ってしまうことである。」
スートラ2-49

と、あります。



プラーナ(呼吸)の動き、心の動き、肉体の動き、
この3つは、密接に関わっています。


自律神経の働きや、ホルモンの分泌など、
体の働きを自分でコントロールすることは困難です。

また、怒りや興奮、落ち込みなどの心の状態を
落ち着かせるのもとても難しい作業です。

でも「呼吸」は、吸ったり吐いたりを、
意志によってコントロールすることが簡単に出来ます。


だから、「呼吸」を意図的に変えて、
体と心の状態を変えていきます。



「調気は出息と入息と保息からなり、空間と時間と数とによって測定され、そして長くかつ細い。」スートラ2-50

「第4の調気は、外部及び内部の測定対象を充分に見極めた後になされる止息である。」スートラ2-51

「調気法を行ずることによって、心の輝きを覆い隠していた煩悩が消え去る。」スートラ2-52

「その外、意(マナス)がいろいろな凝念(ぎょうねん)に耐えられるようになる。」スートラ2-53


荒く不規則な呼吸を意図的に変えていくと、

吐く、吸う、止めるという呼吸の活動が、
細く長く、ゆっくりとなっていきます。

そして、呼吸が止まっているかのような状態が、
第4の呼吸と言われるものです。

(深—い集中状態になっているということですね。)

調気法を行うことで、
心の輝きを覆い隠していたマイナスの感情も消え去り、
心は澄んだ湖面のようになっていきます。

そのように心が安定していると、
深く自分の奥にある静寂に至りやすくなっていくのです。

と、いうことが書かれています。


ラージャ・ヨーガにおけるプラーナーヤーマ(調気法)は、
深い瞑想をするための準備ですね。

呼吸を調え、次は、感覚のコントロール
第5段階の制感(プラティーヤーハーラ)へと続きます。


つづく




プロフィール

小荒井伸子

Author:小荒井伸子

日本ヨーガ療法学会認定ヨーガ療法士
日本ヨーガ療法学会会員

インド中央政府公認ヨーガインストラクター
インド中央政府公認ヨーガセラピスト

日本森林ヨーガセラピー普及協会認定ヨーガインストラクター

アロマテラピー検定1級


青梅市を中心に、ヨーガサークル・
コナミスポーツ・自立支援センター等にて
「こころ」と「からだ」を健康にするヨーガ教室を開催しています。
    
東京都青梅市在住

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